大人気な瞑想、宗教の復興?

 本屋さんに行くと瞑想に関する本がかなり積まれていたりします。どうやら一定の人気があるジャンルのようですが、なぜでしょうか? 日本で特定の宗教への信仰がブームになったなんて私愛妻家モーリーは聞いたことありませんが、実はみんな信心深いのをふだんは隠しているのでしょうか?

  いえいえ、ここ数年瞑想が注目を集めているのは科学的な研究結果が出てきた影響によるものです。宗教もオカルトも関係がありません。

 

 実際の瞑想の方法をお話する前に、今回の記事では少しだけ小難しいお話をします。

 人間の脳にはデフォルトモードネットワーク(Default Mode Network。以下DMN)という回路があり、これ自体が脳全体の60〜80%のエネルギーを消費しています。

 基礎代謝1700kcalの人なら200〜270kcalくらいなのでピザ◯ラのやみつきクォーターLサイズ一切れ分とか、おむすび2個くらい。結構なエネルギーを使うわけですからその分、脳が疲れてしまいます。近年、研究の結果このDMNが過剰に働くと人間は不安になったり憂うつになったりする、ということがわかってきました。

 そして、DMNが過剰に動くのを抑える有効な手段として瞑想が大きく注目されており、スポーツやビジネスなど様々な分野で採用されています。たとえばGoogleなどのグローバル企業が研修プログラムとして瞑想を採用しているのは有名な話なのですが、これは集中力を高めたり、ストレスを低減させた上でストレスに対する耐性自体を強くするなど、脳の機能を高めることに対して瞑想がかなり効果的であると認められているからです。

 最先端を走るグローバル企業が特定の宗教への信仰を理由として動いているわけがありません。冒頭で書いたようにここのところ瞑想が注目を集めているのは、科学的な研究結果に裏打ちされた効果的な手段であるからです。

 

 

 と、できるだけ簡単に書いたつもりですが、どうでしょう? 私は書いていて疲れたので次の記事をさっさと書こうと思いますw

 

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